風景に対するスタンスの取り方
<<
作成日時 : 2008/04/07 12:00
>>
トラックバック 0 / コメント 0
大型の建築の場合は景観との関係が注目されることが増えました。国立マンション訴訟とか、千鳥ヶ淵のイタリア文化会館とか。多くは全般的な法整備に向かわず、個別の案件に対する感情的な反応という感は否めませんが。
そんなに大きな話ではないのですが、住宅を設計する際にも周辺の環境とどういう関係をもたせるかというのは重要なポイントです。例えば上の写真の住宅の場合、前面の川に対してどういうふうなスタンスを取るかということを意識しています。川といっても穏やかな自然風景ではなくコンクリートで川底まで固められた土木構築物です。そこで、水平に伸びるコンクリートの護岸に呼応するように四角い箱がぽんと置かれたような外観の建物にしました。木造住宅ですが外壁はセメント系の材料を張っています。
もちろんある場所に対するデザイン的な回答はひとつではなく、その場所をどう読み取るかというのはいつも悩むところです。住宅の内部はあくまでプライベートな部分なので、どうしようが住み手の自由ですが、外観は周辺に住む人の環境の一部になるという意識は必要です。デザインの良し悪しでなく人目を意識するかどうかというマナーの問題に近いような気もします。
|